SEMINAR
2016.11.22
第12回LaMer特別講演会「鳥類における異物代謝に関わる遺伝子の動物種差」が12月1日(木)に開催されます。
日時: 2016年12月1日(木) 午後3時00分~4時00分
場所: 理学部会議室(総合研究棟Ⅰー6階)
題目: 鳥類における異物代謝に関わる遺伝子の動物種差
講師: 川合 佑典 先生(帯広畜産大学畜産衛生学研究部門・助教)
鳥類は多様化し、様々な環境に適応している。環境に適応する際、外来異物を代謝する機能は重要な要素である。異物代謝はCytochrome P450 (CYP)、UDP-glucuronosyltransferase (UGT) などの遺伝子が協調的にはたらくことで機能している。鳥の異物代謝遺伝子の種差とその進化を探るため、オンラインデータベース上のゲノム情報を基に鳥類の異物代謝に関わる遺伝子の分類を行った。またダチョウ、タンチョウの肝臓からmRNAを抽出し、Roche GS junior、illumina Hiseqで配列解析を行い、異物代謝に関わる遺伝子について同定と発現量比較を行った。解析の結果、鳥類のCYP遺伝子は多くが共通しているが、UGT遺伝子は多様化している可能性が示唆された。UGT遺伝子は哺乳類においても生息環境、食物などによって動物種差が大きいことが報告されているが、このような傾向は鳥類にも存在することが示唆された。